医師・病院選びで失敗しない4つのコツ

 移動機能に関わる病気だから、心配も倍増。よいお医者さんと巡りあうための方法を紹介!

1.手術数を宣伝する病院は気をつけて!
「手術数が多い=腕のよい医師という印象を持つ人が多いですが、手術数が多ければよいというわけではありません。もちろん、絶対数は必要だと思いますが、手術の件数を増やすということは、ひとりひとりの患者に寄り添う時間を短くした結果かも。内容ではなく“数”がアピールポイントになっている病院は要注意です

2.「手術すればよくなる」と言う医師は危険!
「どんな手術にもリスクとデメリットはつきものです。どんなにうまくいった手術でも、神経は圧迫を受けた期間や程度によって回復の度合いが違いますし、手術にも限界があります。説明をしないで、手術すれば大丈夫と言うのは乱暴。手術をやりっぱなしで、アフターケアをきちんとしてもらえない可能性すらあります

3.セカンドオピニオンを嫌がる医師はダメ!
「自分の診察に自信を持っている医師なら、セカンドオピニオンの話をしても、嫌がりません。よい先生かどうか見極めたいときは“あなたやご家族が私の立場なら、この治療を選択しますか?”と聞いてみて、その対応を見るのも手。患者ときちんと向き合う医師であれば、心配事はないかと積極的に聞いてくれるはずです」

4.ブログや著書で先生の人柄をチェック!
「親身になってくれる医師か、最善を尽くしてくれる医師かは、結局、通院してみないとわからないことが多いですが、事前に著書やブログなどを読んでみるのはおすすめです。わかりやすく解説してくれている、言いづらいこともはっきり書いているなど、その医師の考えや雰囲気が垣間見えると思いますよ」

(取材・文/河端直子)


【プロフィール】
白石建(しらいし・たてる)先生 ◎「白石脊椎クリニック」院長。頸椎外科史上、世界初となる「筋肉への低ダメージの手術」(白石法)を確立。国際頸椎学会で最優秀演題賞を3度受賞するなど、国際的に高い評価を受ける。著書に『やってはいけない 脊柱管狭窄症の治し方』(青春出版社刊)