遺骨の発掘現場でわかった「骨の軽さ」

 '21年5月、念願かない、筆者は具志堅さんから遺骨の発掘現場でマンツーマンのレクチャーを受けることができた。

暗いガマの中で土を丁寧に取り除き、遺骨を掘り起こす。この作業を約40年続けてきた 撮影/渡瀬夏彦
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 具志堅さんはピンセットで小さな骨片や石のかけらをつまんでは、筆者の掌に載せてくれた。こう告げながら。

「はい、これが石。これが骨……」

 私のような素人には、見た目では石か骨か、まったく判別がつかない。掌に感じる重みによって、ようやくわかった。骨は軽いのだ。

ガマでの発掘で見つかった戦没者の遺骨。小石と見分けがつかず、判別作業は素人には困難 撮影/渡瀬夏彦

 私は、思わず大きな声を上げた。

「採掘業者が適切に遺骨を処置するなんて、不可能ですね!」

 具志堅さんが主張している意味がよく理解できた。大きな骨の発見は業者でも可能かもしれない。だが、この一帯の土地には、石か骨か木片かも判別しにくい状態で、無数の遺骨が眠っている。

 遺骨には、このままこの土地に眠ってもらい、みながこの場所で弔うことが望ましい。この土地一帯を慰霊の地として環境保全を図り、子どもたちの平和学習のための土地として活かしていくべきである。具志堅さんの提言は、実に正しいと実感できた。