胃腸の働きが良くなる上に、水分をしっかりと補給できることにもなる。だからこそ、「朝、昼、晩と常に飲んでほしい」と話す。

 よく聞くのは、朝一番の白湯。朝は、寝ている間に不足した水分が身体にしっかり吸収され、腸の動きがより活発化するという。

「朝だけではありません。昼は、食事中に飲むことによって代謝があがり、消化吸収を助ける。そして、夜に体内から身体を温めると自律神経を安定させ、リラックス効果も高まるので、睡眠の質があがることに期待ができます」

 人によっては日中のお茶や、就寝前のハーブティーを習慣にしている人もいるのでは。その場合も、15分程度沸騰させた後の湯を使うといい。

毎日の白湯で花粉症も緩和

 過酷でハードな女優の撮影現場についてなど、YouTubeで赤裸々に語る仲里依紗「朝寝起きに漢方を飲む際には“白湯”で」と話す。

「漢方の力を十分に発揮させるためには、腸内でしっかり溶かすことが大切。そこで、白湯を活用して欲しいのです。また、サプリや薬など、身体への吸収率を高めたいものは、白湯でのむと良いと考えています」(馬渕先生、以下同)

 美を極めるモデル冨永愛も、サプリなどを効率よく吸収させるためにと白湯を用いており、その白湯は鉄瓶で沸かしているとも。ゆっくり沸かし続けることによって、鉄がゆるやかに溶出され、また冷めにくいそう。

朝いちの白湯が、驚くほど効果的 ※写真はイメージです
朝いちの白湯が、驚くほど効果的 ※写真はイメージです
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 他にも、現在悩まされている人も多い花粉症にも効果がある。

「体温をあげることで免疫力も活性化しますから、花粉症の症状緩和にも役立ちますし、季節の変わり目の不調も安定させてくれるはず」

 ただ、水を沸騰させただけのものなれど、胃腸へのメリットはあなどれない。

「私はお酒を飲むときにも、チェイサーとして白湯を飲んでいます。合間に飲むことによって、体内でのアルコールの分解を助けるだけでなく、肝臓の負担を軽減し、代謝にもいい。二日酔いにもなりにくくなりますよ。特に久しぶりに飲むという人にもおすすめの対処法です」

 これからの歓送迎会のシーズンにも、すぐに取り入れられるのでは。