脳機能を改善する運動3選

 これらの運動は、医学的にも効果が実証されており、脳の血流を増やし、脳機能を向上・維持させます。いずれも無理のない範囲で、身体が汗ばむ程度行うとよいでしょう。

速足ウォーキング

 ゆっくり歩くのでもジョギングでもなく、「少し息が弾むが、会話はできる」くらいの強度がベスト。「ゆっくり歩き(3分)+速歩き(3分)」を繰り返す「インターバル速歩」はさらに効果的。1日15~20分を目安にして。

太極拳

「ゆっくりした動作」「腹式呼吸」「体幹の安定」を意識して、片足立ちや重心移動を行う。バランス感覚、精神の安定、転倒予防も期待できる。型がある運動なので、初心者は「24式太極拳」「簡化太極拳」を調べて、始めるとよい。

ヨガ

 古代インド発祥の修行法で、「ポーズ」「呼吸」「瞑想」を組み合わせたもの。深い呼吸をしながら、さまざまなポーズをとる。心が落ち着き、脳のストレスを軽減させるので、不安感や不眠を解消し、集中力を高める効果がある。

手軽に家でできる「脳トレ」体操

 いきなり脳機能を改善する運動を始めるのはハードルが高いという人は、ちょっとした時間にできる心身活性体操をご紹介。座って行っても、立って行ってもOK。

 イスに座って行うときは、足の裏がしっかり地面に着くように浅く腰かけ、立って行うときは、足を肩幅に平行に開き、膝を軽く曲げた状態で行います。

 最初は1つの体操を8回(1セット)でいいので、まずは始めることが大事。慣れてきたら、各4セットを目標に。

手軽に家でできる「脳トレ」体操 イラスト/石山綾子
手軽に家でできる「脳トレ」体操 イラスト/石山綾子

かしわ手体操

(1)脇を締めて両手を開き、指先に力を入れ、胸を広げる。
(2)両手を目の前でたたき、再度、胸を広げて両手を開く。
(3)1、2を繰り返す。両手を開いたとき、ひじを後ろに引かないように。肩甲骨を寄せるように意識する。

山登り体操

(1)片手をまっすぐ上に伸ばし、もう片方の手は肩の位置まで上げる。
(2)両手の指に力を入れて、岩をつかみながら山をよじ登るイメージで、交互に腕を伸ばす。これを繰り返す。

羽ばたき体操

(1)ひじを曲げて肩の高さまで上げる。手はグーにして握り、肩甲骨を寄せるように胸を開く。
(2)ひじを脇腹に押し当てるように下げ、鳥が羽ばたくようにひじを上下させる。これを繰り返す。

バンザイ体操

(1)バンザイをしてひじを伸ばし、両手の指は開く。
(2)両手を勢いよく下ろし、パンと音が出るくらいに太ももをたたく。
(3)1、2を繰り返す。バンザイするときは、ひじが耳につくくらいしっかり腕を伸ばす。

教えてくれたのは……篠浦伸禎先生●東京大学医学部を卒業。米シンシナティ大学分子生物学部に留学後、都立駒込病院脳神経外科部長を務める。覚醒下手術の第一人者として活躍する一方、食事療法や代替医療にも取り組み、根本治療を実践。現在は篠浦塾を設立し、西洋医学にこだわらない統合医療を推進している。


取材・文/佐久間真弓