高血圧&高血糖をまとめて解消!薬不要のラクラク改善ワザ8

 に頼らない治療に実績がある栗原先生イチオシの改善ワザを紹介。血圧と血糖値、両方ダウンできて一石二鳥!これで更年期を上手に乗り切って。

【食習慣】

ワザ1:ミートファーストでタンパク質の量を増やす

 食べるときは、タンパク質を最初に食べる「ミートファースト」に変えてみて。タンパク質は筋肉をつくる材料になり、脂肪肝を予防する効果が期待できる。肉ではなく、魚や卵でもOK。次に野菜、ご飯やパンは最後に食べよう。

 その結果、内臓脂肪が落ちやすくなり、おのずと糖質の摂取量が減る利点も。1日にとるべきタンパク質の量は体重が目安。体重50kgなら約50gを摂取して。

ミートファーストでタンパク質の量を増やす(イラスト/やまだやすこ)
ミートファーストでタンパク質の量を増やす(イラスト/やまだやすこ)
【写真】高血圧患者のCT画像 ピンク部分が内臓脂肪、黄色部分が皮下脂肪

ワザ2:早食い厳禁!ひと口30回噛んで食べる

 早食いをすると、短時間で食べ物(主に糖質)が胃に到達するため、血糖値が急上昇してしまう。ひと口食べたら、30回を目安によく噛んでから飲み込もう。食事時間は20分以上かけるようにすると、満腹感が得られ、食べすぎ予防に。

 また、糖質の吸収が緩やかになり、全身の血流も良くなるため、脂肪が燃焼しやすくなり、血圧の上昇も防げる。「ひと口食べたら箸を置く」のも意識したい。

早食い厳禁!ひと口30回噛んで食べる(イラスト/やまだやすこ)
早食い厳禁!ひと口30回噛んで食べる(イラスト/やまだやすこ)

ワザ3:食事のお供は緑茶がベスト

 1日5杯ぐらいを目安に食前、食中に緑茶を飲もう。緑茶に含まれるポリフェノールの一種「カテキン」は糖質の消化吸収を抑えたり、糖質が血液中に吸収されるのを遅らせる効果が。

 脂肪を減らす働きもあり、内臓脂肪はもちろん皮下脂肪も落ちることがわかっている。また、うまみ成分の「テアニン」にはリラックス効果があり、血圧の上昇を穏やかにしてくれる。

ワザ4:1日大さじ2杯のプラ酢をする

 酢の主成分「酢酸」にはアミノ酸が含まれていて、脂肪を減らし、脂肪燃焼の効果が期待でき、また食後の血糖値の上昇を緩やかにする。1日に大さじ2杯(30ml)を目安に酢をとれば、内臓脂肪を燃やしやすくなる。

 大さじ2杯のとり方としては、副菜にもずく酢などの酢の物を加えたり、中華料理などに酢をかけて食べるとよい。

1日大さじ2杯のプラ酢をする(イラスト/やまだやすこ)
1日大さじ2杯のプラ酢をする(イラスト/やまだやすこ)

ワザ5:おやつは親指1本分の高カカオチョコレートを

 カカオの含有量が70%以上の高カカオチョコレートは、ポリフェノールを多く含むため、インスリンの働きを改善して血糖値の上昇を抑制する。

 また、血流をスムーズにして血圧を下げる効果も期待できる。1回に食べる目安は、親指1本分(5g)。1日25gまでなら肥満になりにくいといわれている。「チョコレート寒天」にすると、満足感がさらにアップするので、食前にとるのもおすすめ。

おやつは親指1本分の高カカオチョコレートを(イラスト/やまだやすこ)
おやつは親指1本分の高カカオチョコレートを(イラスト/やまだやすこ)

「チョコレート寒天」の作り方
 水400mlと粉寒天8gを鍋に入れて1分間火にかけて混ぜ、高カカオチョコレート40gを加えてよく溶かす。
 熱いうちに製氷皿に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。型から抜いて食事や食間に2個ずつ食べる。密閉容器に入れて冷蔵庫で3、4日保存可能。